●どこまで妥協するかがポイント●
大学生ならともかく社会人ともなれば、部屋を選ぶ際の最優先事項は「通勤のしやすさ」になるだろう。プライベートも重視はしたいが、なによりまずはメシの種。仕事よりも遊び、暮らしを優先するには、相当の覚悟がいるものだ。
とはいえ、オフィス街にある我が会社へ最短で通うため、いわゆるベッドタウン、会社最寄りの住宅街へ居を構えるのもどうだろう。自宅周辺にはコンビニ、スーパーマーケットの他には小さなビデオショップと宅配ピザ屋だけ。こんな場所にわざわざ遊びにきてくれる女の子は、はっきりいっていないだろう。いるとすれば、それはすでに「彼女」になっている子だけだろうし、その彼女にしても「面白みのないところだな」なんて思っているはずだ。
そこで考えたいのが、会社への通いやすさと遊びやすさの妥協点だ。通勤30分、乗り換えなしで会社へ通える街よりも、1度の乗り換えでいける場所、あるいは15分余計にかかる場所まで許容範囲にすれば、意外なほどに選択肢は増える。乗り換え2回、途中でバス使用、通勤時間は1時間30分以内、ここまで妥協すれば「好きな場所に住める」と考えていいだろう。
ただし、暮らしやすさだけを重視してしまうと、やはり暮らしを支えるべき仕事の部分で支障も出るだろう。どこまで妥協ができるのか、これを真剣に考えよう。
●直通がダメなら乗り換えを重視●
複数の路線が走る都会で暮らす場合、乗り換えなしで目的地に着けるかどうかは重要なポイント。乗換駅で毎朝階段を上り下りし、さらに乗り換え電車を待つ時間というのは、経験者ならばわかるが「無駄な時間」に思えてしかたのないものだ。
とはいえ、会社の最寄り駅と同じ路線と、条件を限定してしまえば、住める場所の選択肢は激減してしまう。やはり1度の乗り換えまでは、許容範囲とするべきだろう。
そこで考えたいのは、乗り換えに使う路線の選択。たとえば、私鉄、地下鉄が相互乗り入れするようなハブ・ステーションまで数駅といった場所であれば、通勤に限らずプライベートでもなにかと便利だし、とりあえず会社最寄りのハブ・ステーションまで直通でいける路線を選択してもいいだろう。
東京都内でいえば、ハブ・ステーションにあたるのはJRなら新宿駅、池袋駅、渋谷駅、東京駅、地下鉄ならば飯田橋、永田町、大手町、日比谷などが便利な駅として挙げられる。今挙げた駅のエリアに住もうと思えば家賃もそれなりに高くなるが、それらの駅に「いきやすいエリア」まで考えを広げれば、選択肢が一気に増えるはずだ。
●「人気路線」の人気の意味は?●
住む場所に人気のエリアが存在するように、「人気の路線」というのも存在する。どんなエリアが人気なのだろうか。
ひとつは、やはり通勤(移動)に便利な路線だ。オフィス街から歓楽街まで網羅できる路線があるなら、当然ながらだれもが住みたがるというわけ。続いては、人気スポットが点在する路線。東京であれば新宿〜中野〜吉祥寺を繋ぐJR中央線、吉祥寺〜渋谷を繋ぎ、途中の下北沢からは新宿へも出やすい京王井の頭線などが人気路線の筆頭だろう。これらの路線は、移動に便利ながら「探せば手頃な物件も見つかる」のも人気の理由。通勤事情よりも暮らしを重視する、大学生などが集まる路線といえる。
都心部へ通うサラリーマンであれば都心部へいきやすい路線が第一候補となるし、学生であれば大学の場所により人気スポットも分散、そして選ぶべき路線も変化する。家主の状況によって人気となる路線も異なってくるので、自分が求める条件に合った路線を探してみよう。